Q&AQ&A
- 鍼灸ってどういうものなの?
- 鍼灸は、しんきゅう もしくは、はりきゅう とも呼ばれます。鍼(はり)は、主に金や銀・ステンレス等を材料とした髪の毛ほどの細さのものです。灸(きゅう)は、ヨモギを乾燥させて造られた艾(もぐさ)のことを言います。
- 経絡治療ってどういう治療なの?
- 経絡治療は、はりやきゅうを使い全身にあるツボに働きかけて体全体を調整し、人間がもともと持っている自然治癒力(しぜんちゆりょく)や免疫力(めんえきりょく)を高め、症状を楽にしたり、病気になりにくい体を作ることを目的とした治療です。
例えば、転んで膝をすりむいてもちょっとした傷なら自然に治ってしまいます。これは自分自身で体を治そうとする力、つまり自然治癒力があるからです。ただ、同じような傷でも早く治る人となかなか治らない人がいます。これは自然治癒力の差です。また、同じ人間でも昔は治りが早かったのに最近は治りが遅いなどという時もあります。これは年齢やその時の体調などにより自分で治そうとする力が弱くなっているからです。
このような自分自身で治そうとする力を最大限に発揮できるように身体を整えるのが鍼灸経絡治療の最大の特徴です。
- どんな症状に効くの?
- はりやおきゅうと聞くと肩こりや腰痛などをイメージされる方が多いのですが、肩こりや腰痛以外にも目の疲れや手足のだるさ、不眠や食欲不振、下痢や便秘などの様々な症状も自然治癒力や免疫力が高まることにより改善していきます。詳しくは「このような症状の方へ」のページを参照してください。
- どんな鍼や灸を使うの?
- 鍼は銀やステンレス性のディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使っています。灸はほとんどの場合、温灸などを使い直接皮膚に艾(もぐさ)が触れないものを使用していますので、火傷などの心配はありません。
- 鍼や灸は痛かったり熱かったりしないの?
- 鍼は髪の毛ほどの細さですし、皮膚の浅い所に反応をみつけて行いますので痛みはほとんどありません。灸もほんのり温かいくらいです。また、余分な刺激は体に負担が大きいと考えますので強い刺激や電気を流したりは行いません。
- 子供への治療ってどうやるの?
- 症状にもよりますが、基本的には鍼(ていしん)・円鍼(えんしん)と呼ばれる先が丸くなっている鍼を使用します。反応の出ているツボに軽く押し当てたり皮膚をなでさすったりして体全体のバランスを整えていきます。
- どのくらいのペースで行えばいいの?
- 急性の場合や重い症状の場合は続けて2・3回ほど行いますが、経過を見ながら週に1・2度もしくは2週に1度ほど行うことで体全体が良い方向に向かっていきます。また、健康管理や病気予防のために週に1度、もしくは2週に1度ほど行っている方もたくさんおられます。