FLOW治療の流れ
まずは、診察を行います。東洋医学では四診法(ししんほう)と呼ばれる診察法があります。
これは、望・聞・問・切(ぼう・ぶん・もん・せつ)と言われる4つの診察法です。
顔色や皮膚の色、体の動かし方などを見ます。
声の調子や話し方などを聞きます。
症状がいつごろからあるのか。どういう時がつらいのかなどをお聞きします。また、睡眠状態や食欲、尿や便通など、体の状態についてもお聞きします。
手や足、お腹などの皮膚の状態や冷たさ・温かさなどを触診で調べます。また、脈の状態もみます。
これらの診察法で集めた情報を総合的に判断して治療方針を決め、治療に入ります。
室内の風景
東洋医学の治療には本治法(ほんちほう)と標治法(ひょうちほう)と呼ばれる2つの段階があります。
主に手足のツボにはりを行い、体全体の調子を整えます。
この本治法を行うことで次に行う標治法の効果をさらに高めます。
症状のあるところや関連しているツボにはりやおきゅうを行います。
治療の風景
最後に再び脈の状態をみたり、手足やお腹を触診して治療前との変化を確かめ、治療の終了となります。
体が楽になったり気分が良くなると知らず知らずのうちにいつもより無理をしてしまうことがありますので、治療後はなるべく心身ともにゆっくりと過ごすことをおすすめします。
鍼は病院の注射とは違いますので入浴されても問題はありません。ただし、治療の前後に関係なく急性の症状や熱感があるような場合は症状が悪化することもありますので、湯船にはつからないほうがよいと思います。